おっさんの街歩き(忠敬に憧れて)

首都圏周辺の見て歩きや気になった本やドラマなどについて語ります

大事の前の城址2

太田道灌江戸城以外にも河越城(川越)、岩槻城(この二つはいずれも埼玉県)や御殿山城(品川区の御殿山近辺)、筑土城(新宿区筑土八幡近辺)を築いたとされます。

築城の名人というだけでなく、源平以来の「一騎打ち」の戦法から、身軽な装備な歩兵が騎馬の武将を取り囲んで集団で倒す、「足軽軍法」を活用し、戦術面でも歴史を転換させました。

赤羽にあった稲付城も、太田道灌の築城といわれます。現在は静勝寺(じょうそうじ)という曹洞宗の寺院となり、太田氏の菩提寺となっています。

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この階段を登ったところが静勝寺

城自体は後北条氏のものとなり、家康が後北条氏滅亡後江戸に入った際、廃城になったとされています。

静勝寺には本堂と辨天堂、観音堂の他に、道灌を祀る「道灌堂」があり、道灌の命日である毎月26日には、木像が開帳されます。

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道灌堂 右奥に見えるのが辨天堂(旧本堂)です

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道灌堂の説明板

月一度見ることのできる像ですが、いつも日にちを忘れてしまい、いまだに拝見したことがありません。

次回はおなじ赤羽にある赤羽八幡神社と、道灌の業績と悲劇の最期をご紹介します。

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静勝寺に山吹が咲いていました