「常盤塚」の案内板や碑文に「駒留八幡」の名前が出てきます。実際にここから5,60Mのところに「駒留八幡神社」がありました。
鎌倉時代(14世紀初頭)に当時の領主(北条一族:鎌倉幕府の執権の一族ですから前北条氏)が祀ったのが社に、吉良頼康がわが子(常盤のお腹の子)追悼のため合祀して、若宮八幡を称したとのことです。
また常盤も弁財天として祀られ、同じ境内に厳島神社があります。
鷺草について調べていて、花言葉にはなどですが、「夢でもあなたを想う」という、この伝説にちなんだ花言葉もあるそうです。
十九歳で我が子を宿したまま亡くなった常盤ですが、祀られた塚や社の中で、頼康を想うのでしょうか。
次回から、鷺草と常盤を離れて、吉良家にまつわる名跡を紹介していきます。お付き合いいただき、ありがとうございました。