群馬県館林市、千葉県木更津市と、ちょっと遠い場所の紹介になりました。都内で有名なところでは、隅田川七福神のうちの一つ、多聞寺(東武伊勢崎線の堀切駅と鐘ヶ淵駅のちょうど中間くらいに位置します)の狐塚があるようですが、手元に多聞寺の山門の写真はあるのですが、境内の狸塚の写真がありません。
多聞天寺にある狸塚も、住職に悪さをしようとして逆に本尊の毘沙門天に天罰を下されて翌朝亡くなっていた二匹の狸を弔って建てられたもので、證城寺の話と話の系列は同じような気がします。
他に、落語「お若伊之助」に出てくる台東区根岸の「因果塚」も狸に関係しますが、こちらはまだ伺ったことがなく、いつか三遊亭圓朝の紹介をするときに併せてご紹介できればと思います。
より都心でいうと秋葉原駅の南、神田川沿いの「柳森神社」が挙げられます。
元々は長禄2年(1457)に太田道灌によって江戸城が築城される際、鬼門除けとして京都伏見稲荷を勧請し建立したものだそうですが、柳森神社内の数ある境内社のひとつ、福寿神祠が、通称「おたぬきさま」と呼ばれ有名です。
上の写真は、最近出勤前に寄って撮影したものですが、ほんの10分程度の間に、参拝者がとぎれることがありませんでした。次回はこの神社の由来などについてご紹介したいと思います。