おっさんの街歩き(忠敬に憧れて)

首都圏周辺の見て歩きや気になった本やドラマなどについて語ります

えんま異なもの味なもの2

,最初にご紹介するのが、板橋区にある「文殊院」。最寄駅は都営三田線板橋区役所前です。(私は一つ先にある板橋本町から旧中山道を南に歩いて行きました)この日はJR板橋駅前にある、近藤勇のお墓を見に行くついでに立ち寄ったのですが、ここで拝見した閻魔さま達は印象的でした。

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板橋文珠院 左手前の建物に延命地蔵尊が祀られています

文殊院は板橋宿の本陣を代々務めた飯田家の菩提寺です。門の左手前に見える延命地蔵尊の境内を拡げて江戸時代初期に創建されたものといわれています。

門を入ると左側にあるのが閻魔堂です。

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境内から見た門 右側のお堂(門を入って左)が閻魔堂 左は子の権現の祠

先ほど、「ここで拝見した閻魔さま達」と書きましたが、閻魔堂に入ると三体の像が出迎えてくれます。(扉を開くとお堂の中にライトが灯るようになっていて、ちょっとびっくりしました)

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中央はご存知閻魔さま 左右の像は・・・?

中央が閻魔さま、向かって右が奪衣婆(だつえば)、左が懸衣翁(けんえおう)です。左の像は上の写真では樹の一部のようでよく見えないので、下に懸衣翁だけの写真を載せます。

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懸衣翁 先ほどの写真ではわかりにくいですが、樹に登っていたんですね

右手に布を持ったまま、樹によじ登っている姿の像です。

この懸衣翁像が置かれているのを見るのは初めてで、家に帰ってから、他にも例があるのか調べてみたところ・・・

青森県むつ市恐山と群馬県高崎市吉井町大沢、山梨県中央市龍光院の三か所しかヒットしませんでした。ちなみに右側の奪衣婆(だつえば)の像は、閻魔さまの像ほど多くはないものの、全国にあるようです。

次回は閻魔さまとこの二人?の役割?についてご紹介していきます。