おっさんの街歩き(忠敬に憧れて)

首都圏周辺の見て歩きや気になった本やドラマなどについて語ります

えんまのまんま4

法乗院(ほうじょういん)は江戸三閻魔と同じくらい有名な「深川のえんまさま」として知られています。門前仲町から清澄通りを北へ250Mくらい進むと、右手に赤い門が見えます。

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深川えんま堂(法乗院)の門

江戸時代から、深川のえんまさまとして知られたお寺で、開山当時(17世紀前半)は閻魔さまがお寺の本尊だったのですが、18世紀半ばから、閻魔堂に移され、現在のご本尊は大日如来となっています。

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法乗院境内 正面が大日如来などをお祀りする本堂 左側が閻魔堂

閻魔堂にお参りする前に、本堂に入ったところ、左右の壁に地獄・極楽図が掛けられていました。左側の地獄図には、閻魔さまのお姿や、裁きを受ける亡者、地獄の責め苦に来る住む亡者などの他に、奪衣婆・懸衣翁の姿も見られました。

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左の木に登った赤い姿が懸衣翁、衣を渡しているのが奪衣婆です

堂内のライトが反射してしまい、写真はあまり映りがよくありませんが、板橋の文殊院の懸衣翁に比べると、愛嬌があるような気がします。

本堂を出てえんまさまにお参りします。

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閻魔堂 別の日に行って撮ったので、上の写真と空模様が異なります

現在の閻魔さまは、平成元年に建立されたもので、像高3.5メートル、横幅4.5メートル、重量1.5トンで、日本最大のえんま像とのこと。(太宗寺のえんま像も最大とされtていますが、像高は太宗寺、幅と重量はこちらが大きいのでしょうか)

こちらのえんまさまは、ハイテク説法をされることで世に知られています。

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深川のえんまさま 左手にのせているのは地蔵菩薩のようです

上の写真、手前に見えるのがお賽銭箱なのですが、何か書かれているのが見えます。

「商売繁盛」や「家内安全」といったオーソドックスな願いのテーマから、「御敵退散」「浮気封じ」といったニッチなことろまで、19に分かれています。その一つにお賽銭を入れると、低い良く通る声で説法をしてくださるという仕掛けです。

深川の周辺は、松平定信の墓のある霊厳寺や、深川七福神巡りなど、寺社が密集していますので、歴史散歩にはいいエリアです。

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深川丼

お昼には「深川めし」をお試しになることをお勧めします。

閻魔さまの紹介のシリーズは今回で終了します。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。