おっさんの街歩き(忠敬に憧れて)

首都圏周辺の見て歩きや気になった本やドラマなどについて語ります

トゲと薔薇の日々

ようこそのお運び厚く御礼申し上げます。秋薔薇の季節のうちに薔薇の名所をご紹介しようと、ちょっと中途半端な感じで富士塚の紹介を終わらせてしまいました。

今週木曜午後、駒込旧古河庭園に行ってきました。5、6月と10、11月は、薔薇の咲く洋式庭園から見上げる洋館の眺めが素晴らしく、また洋式庭園の先には和庭園の楽しめ、お得な気分にさせてくれます。

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旧古河庭園 2021/10/14撮影

旧古河邸や庭園についてご紹介は、改めて設計者ジョサイア・コンドルを取り上げ、その際にと思っていますので、ここでは薔薇にちなんだ話と名所をご紹介したいと思います。

さて、薔薇の原種の開花時期は5~7月だそうで、オールドローズとも呼ばれます。ヨーロッパ中世に栽培されていた品種は、この「一季咲き」です。「一季」というからには、それ以外の季節には花が咲かないように思えますが、中には「返り咲き」と呼ばれる性質を持つものがあります。

春に開花した後、花の散った枝先などを剪定すると、夏や秋にももう一度花を咲かせるすることをいいます。

薔薇によっては四季咲き(四季とはいうものの、冬には咲かないようです)もありますが、いずれにせよ、秋の見頃がやってきました。

秋の薔薇は、春に比べて大きさは小ぶりですが、色が濃く、香りも強い傾向があります。これは、夏を超えた薔薇は春先に比べ、根から吸い上げる水分量が少ないからだそうです。また、日が経つほど秋が深まり、気温が低下していくため、花持ちがよいようです。

古河庭園に植えられた薔薇の一つに「きらり」という品種がありました。「当園で唯一の絞りのバラです」との説明があり、2003年に日本の「京成バラ園」が育種した品種とのこと。

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古河庭園に咲く「きらり」日本の「京成バラ園」の育種品種とのこと

他にも「京成バラ園」育種の品種が植えられており、興味を持ちました。次はそこへ行ってみよう、ということで、次回から「京成バラ園」をご紹介していきます。