京成バラ園の他にも鈴木省三さんの足跡が残されたバラ園があります。京成谷津駅から歩いて5分くらいのところにある谷津バラ園です。
もともと、この辺りには「谷津遊園」という遊園地がありました。プールも併設していて、海水浴や潮干狩りもできる遊園地として人気がありました。が、昭和57年(1982)に閉園されてしまいます。これは親会社である京成電鉄が、ご存知のネズミの国への経営参画が決まったためです。遊園地の跡地の多くは団地となりましたが、残りの土地は習志野市が買収して公園としました。かつて遊園地内にあったバラ園も「谷津バラ園」として再オープンし、現在に至っています。
このバラ園の一角にも、鈴木省三さんのコーナーがあります。
このコーナーで咲いていた薔薇をいくつかご紹介しますが、いずれも鈴木省三さんが育成した品種です。
ちなみに日本では、秋薔薇を咲かせるために、夏に薔薇の枝を剪定します。これはヨーロッパでは行われない薔薇の世話だそうで、これを始めたのが鈴木省三さんでした。ヨーロッパでは、夏とはいっても比較的涼しく、秋を迎えることができます。しかし、日本の暑い夏で、薔薇にダメージを与えず秋を迎えるために編み出された方法です。
鈴木省三さんのコーナーで、撮影したい薔薇があったのですが、花は咲いていませんでした。
この薔薇についてのお話は次回に