おっさんの街歩き(忠敬に憧れて)

首都圏周辺の見て歩きや気になった本やドラマなどについて語ります

ヘーンシン 塔~!

第二の東京タワーをどこに建設するか、東京都内(+さいたま)の各地で構想が浮かんでは消えています。

かなり初期の段階(平成十年=1998)に『さいたま新都心タワー』(SST)建設を目指した『さいたまタワー(株)』が設立されています。さいたま新都心内の南側にアンテナ標高五二〇mの塔を建設し、三六〇m地点には展望台を設置する構想でした。

一方、平成十三年(2001)二月には、在京キー局のひとつ、フジテレビの社長から、有力な建設候補地として、「秋葉原の都有地」が挙げられました。当時は秋葉原駅周辺にあった「神田青果市場跡」の再開発前で、現在の「秋葉原クロスフィールド」辺りが構想にあったようです。

同年七月に改正電波法が施行されます。これにより、テレビの地上アナログ放送を平成二十三年(2011)七月二十四日までに終了させ、地上デジタル放送(地デジ)へ移行することが決まりました。

十一月には台東区商店街連合会が中心となり「新東京タワー区内建設誘致準備会」が結成、隅田公園の西側にあたる部分か区民会館の周辺地区を候補地として考えていました。

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隅田公園(東岸側)からのスカイツリー この場所に建っていた可能性も・・

平成十五年(2003)十二月一日、関東、中京、近畿の一部で、地上デジタル放送が開始されると、同月NHKと在京民放キー局五社が「新タワー推進プロジェクト」を発足させました。

このプロジェクト発足を受け、更に誘致合戦は加速、さいたまでは、県と市が協力しタワー誘致に取り組む姿勢を見せています。

足立区は、舎人公園と六月町に二か所、豊島区の案ではサンシャインシティの隣接地を建設候補地として提案しています。

実現できたかどうかは別として、面白い構想としては練馬区のものがあります。としまえんの敷地内に1008Mの「東京ワールドタワー」(第二東京タワーとは別の構想だったようです)の建設を目指し、同区在住の松本零士先生がタワーデザインを担当する、というものでした。

墨田区がタワー誘致を表明したのは、それらよりも後の平成十六年(2004)の暮れ十一月のことでした。