おっさんの街歩き(忠敬に憧れて)

首都圏周辺の見て歩きや気になった本やドラマなどについて語ります

立てば餅焼く 座れば牡丹餅8

今回ご紹介する薬王院ですが、高尾山にある寺院も同じ名前なので紛らわしいですが、最寄駅は西武新宿線 下落合駅ですが、JR等の高田馬場駅からでも徒歩10分ほどのところにあります。高田馬場からだと、途中に下落合氷川神社や新宿区立下落井野鳥の森公園、ちょっと道を外れると、同じく区立のおとめ山公園も散策できます。

薬王院山門 左の石に「東長谷寺」の文字があります

「東長谷寺」の別名があり、ぼたん寺として知られていますが、奈良長谷寺西新井大師と同じく真言宗豊山派のお寺です。また、「東国花の寺百ヶ寺」東京二番札所でもあります。 創建されたのは鎌倉時代中期ですが、その後荒廃、江戸時代に中興されたものの、火災にあったことでまたも荒廃、明治時代になって再興されました。

ぼたん寺として知られるきっかけは、昭和四十一年(1966)に奈良長谷寺から100株を譲り受けて移植したことでした。現在では約700株の牡丹が鑑賞できます。

山門をくぐるとしばらくは平たんな参道が続き、両脇に白や赤の色鮮やかな牡丹が出迎えてくれます。

山門の先は両側に牡丹が植えられています

本堂は高台の斜面に建てられており、参道は左に折れ階段となります。本堂は新しいですが、斜面や階段の右側に咲く牡丹も別の趣があります。

本堂に向かう参道 ここから左側に階段を登っていきます

決して広い境内ではないですが、参道に変化があって、牡丹以外にも緑が鮮やかで、と親とは思えない静かな境内です。

次回はもう少し境内の牡丹と、牡丹の園芸についてご紹介していきます。