おっさんの街歩き(忠敬に憧れて)

首都圏周辺の見て歩きや気になった本やドラマなどについて語ります

迷えるツツジ

ようこそのお運び、厚く御礼申し上げます。

もう15年くらい前のことですが、GWに群馬県館林のつつじが岡公園のつつじを見に行ったことがあります。それまで、つつじといえば庭の低木で、せいぜい腹か、大きくても胸の当りくらいの高さのイメージでしたが、ここではつつじのトンネルをくぐって下からつつじを見上げる、という体験をし、つつじとはこんなに大きくなるものなのか!と驚いた記憶があります。(まだガラケーを使っていた時代で、載せられる写真がないのが残念です。)また、つつじの迷路を進むような心持で鑑賞していました。

代わりに福島県塙町ヤマツツジ 大きさがわかります

つつじを取りあげよう、という項なのですが、まだ品種などについて詳しくないもので、ここは神社の話から進めていきます。

東京二十三区内のつつじの名所というと、やはり「根津神社」を取りあげないわけにいきません。昨日見に行きましたが、つつじ園開園の9時半から人であふれていました。

根津神社のつつじ園 すごい人出でした

この時期は「文京区つつじ祭り」(今年は4月2日から5月1日まで)が開催され、つつじ園内には約100種・3,000株のつつじが咲き誇ります。

根津神社は、日本武尊が1900年ほど前に、千駄木の地に創建したものといいます。根津神社の最寄駅「根津」のひとつ北にあるのが「千駄木」ですから、一駅分くらい北側にあったということです。十五世紀後半には太田道灌によって社殿が造られました。その後、十七世紀中頃には場所を移していますが、この時点でもまだ今の場所にはありません。現在の地に移ったのが、宝永二年~三年(1705~06)のこと。その時にはすでにこの地にはつつじが植えられていたのですが、その話は次回に。