おっさんの街歩き(忠敬に憧れて)

首都圏周辺の見て歩きや気になった本やドラマなどについて語ります

彼岸 GOGO7

千葉県八千代市の「村上緑地公園」も彼岸花の群生地として知られており、公益財団法人八千代市地域振興財団と市民ボランティアの方々によって、生育が整備:管理されています。この時期は多くの車による来園があり、誘導及び場内整理の要員配置のための費用として、500円の協力金が依頼されます。

村上緑地公園の彼岸花 2022年9月17日撮影

南北に細長く伸びる公園のちょうど真ん中あたりに彼岸花を植えた一角があり、約20万本の花が咲き誇る姿を見せてくれます。この一帯が丘陵を形成していることもあり、起伏にとんだ地形で彼岸花が育っていて、日向と日陰でも赤の発色具合が異なって見えたり、生育具合も若干ずれて満開と開花前の個体差を観察出来たりもします。

開花直前の彼岸花

訪れた9月17日は、ちょうど「やちよ彼岸花まつり」のイベントが行われている日で、地元の消防音楽隊や和太鼓の演奏会なども開かれていました。(車で来園すると、駐車協力金のお願いのパンフレットの入った、祭りのクリアファイルが配られました)

 

翌日18日の午前中に訪れたのは、葛飾区の「水元公園」。花菖蒲や蓮などでもご紹介した水元公園ですが、この時期には彼岸花が目を楽しませてくれます。といっても広大な水元公園のうち、彼岸花が群集して咲く一角はそれほど広いものではありません。

花菖蒲園の近くにある芝生広場の斜面に彼岸花が植えられています。

遠目に観ても、彼岸花の咲く一角はそれほど広くはありません。が

植えられた広さはさほどではありませんが、近寄るとその密度に驚かされます。これまでご紹介した群生地でも、合間合間に花茎の生えていない「隙間」が少しはあるものですが、ここは日当たりがいいせいなのか何なのか、とにかく密集度合いがすごい!

全く隙間のない「赤い集団」

所狭しと、彼岸花の「赤いモシャモシャ」が咲き乱れ、英語の別名である赤い蜘蛛(red spider lily)が大量発生したかのようです。

このシリーズでは彼岸花と東京近辺の名所をご紹介しました。今年の見頃もあとわずかかと思いますが、是非お近くの名所で楽しんでいただければと思います。

次回は、この稿の最初で触れた、新美南吉彼岸花の話にちょっと戻ってご紹介します。