エンジンが詰まる、ということはガソリンとしての揮発性が足りて
当時この計画に関わった人々は大真面目に燃料不足をな
実際、この計画前に仙台市にあった松原街道の松並木は計画後松根油採取のため、全て伐採されてしまいました。一方で高知県幡多郡大方町入野の松原は、県立公園の防風林があり、同様に軍の用材に伐れと言われましたが、軍に抗ったことで現在も松原が残っています。
戦中に製造された松根油が、戦後民間に放出され代用ガソリンとして使用されたようです。「バタバタ」ともいわれたオートバイの燃料として使われた記録もあります。軍用飛行機と異なり、急旋回も上昇降下もしないので大丈夫だったのでしょうか。
しかし、進駐軍のジープにこの松根油を用いてみたところ、数日でエンジンが止まってしまったといいますから、粗悪なガソリン以下の燃料だったのでしょう。
松から採取される油と戦時中の日本の話になってしまいました。次回は通常の「マツ」の話に戻ります。