「マツクイムシの被害にあう」などと表現される「マツクイムシ」
[「松の樹皮と材部の間を食い進むなどして枯死させる害虫。キクイム
とあります。まずは前回出てきた「マツケムシ」と異なることはわ
全てカタカナだと得体のしれない感じですが、「松の材線虫」と表記するとちょっと
自由に生活する線虫の方が多いのですが、寄生するものの方が人
「マツノザイセンチュウ」もマツに寄生する線虫なのですが、元々北アメリカ原産で、日本に元々いたわけではありません。明治時代にアメリカから輸入される品物の梱包材と一緒に日本に入り込んだと言われます。おそらく、外箱と品物との間の緩衝材としてウッドチップとかおがくずの間に交じっていたのでしょう。
北アメリカでは長い間に松と線虫の共生関係が作り上げられ、元気に育った松を駆らせてしまうことは無いようです。が、日本に入り込んだこの新参者(虫)は、免疫のないクロマツ・アカマツに対して猛威を振るい始めます。それについては次回に。