2025-02-01から1ヶ月間の記事一覧
今冬、現時点で東京の降雨が非常に少ないと、朝のニュースで取り上げていましたが、「明暦の大火」が起こった明暦三年(1657)も同じような状況で江戸の街はカラカラに乾いていたようです。大火の4年後に刊行された仮名草子「むさしあぶみ」は、火事の被災者が…
2月23日放送の「べらぼう」第8話では、地本問屋の仲間に入ろうとする蔦屋とそれを支援する吉原の女郎屋の主人たちに対し、問屋の纏め役、風間俊介さん演じる鶴屋と対峙する場面がありました。 地本問屋と二階の座敷で話し合いましたが(写真は枚方市鍵屋資料…
浮世絵では当然のことながら、北斎・歌麿・写楽といった絵師が作者として脚光を浴びるわけですが、浮世絵が世に出回るためには木版を彫る「彫師」とそれを一枚一枚紙に刷って製品?にする「摺師」があってこそ、というのはいうまでもありません。「アダチ版…
「風来山人」のペンネームで宝暦十三年(1763)に刊行された「風流志道軒伝」は、同時代に大人気の講釈師、深井志道軒(ふかい しどうけん)の伝記という体裁で、中身は「トンデモ冒険SF小説」とでもいうべきもので、若き日の志道軒が風来仙人から借り受けた…
「根南志具佐」は源内が最初に著した小説です。この2年前高松藩士だった彼は束縛を嫌って職を辞し、物産会を開催していた江戸へ戻ってきました。藩のしがらみがなくなって気楽に書いたようで、「天竺浪人」の筆名にもなんとなくそれが伺えます。 江戸時代の…
以前、このブログで「日葡辞書」について少し紹介しました。17世紀初めに日本人の協力を得たイエズス会の宣教師たちが長崎で発行した日本語→ポルトガル語の辞書です。 「日葡辞書」の歴史的価値は、この辞書によって戦国時代の日本語とその発音がわかるとこ…
「日本永代蔵」というと、日本初の経済小説と言われており、商売をなりわいとする町人たちをとりあげ、日本各地の富を築いた人々の生活や、商いの工夫を描いています。六巻から成っていますが、巻四の「仕合せ(しあわせ)の種を蒔銭(まきせん) - 江戸にか…
ようこそのお運び、厚く御礼申し上げます。 大河ドラマ「べらぼう」が始まって一か月ちょっとが経ちました。昨年の大河との共通点は「戦乱はないが政争がある」ということ。一方で昨年は恋愛要素を盛り込んだのに対し、今年は「ビジネス成功立志伝」的な要素…
今宮戎神社が元々漁業の神としての信仰が元であったのが、商売の神に変化していったのだろう、というのをこの稿の最初で述べました。 この神社の起源が四天王寺の西方の守護神であったこともその時にご紹介しましたが、平安時代には四天王寺の西側に海産物等…
前回ご紹介したように、当初は大根の浅漬けを売っていたわけですが、べったら漬けも下漬けで塩押しした大根に砂糖(あるいは水あめ)、米、米麹を加えて本漬けしたものです。 べったら市露店 皮付きと皮をむいたものが売られています 「守貞謾稿(もりさだま…
農耕の神としてえびす神の祭礼が行われる土地(地方)の中には、「大根の誕生日」といって田の神を祀る風習がえびす講に取り入れられたケースが見られます。 一方商業の神の祭礼としては「誓文払い(せいもんばらい)」というのがあります。商家の蔵ざらえの…
西宮神社の境内に「百太夫神社(ひゃくだゆうじんじゃ)」がお祀りされています。百太夫とは「ももだゆう」と読むこともあるそうですが、傀儡師(くぐつし)や遊女が信仰する神様だそうです。傀儡とは操り人形のことで、それを操って芸を行うことを生業とし…
十日えびすの元になったといわれる祭礼は「御狩神事(みかがりしんじ)」「居籠神事(いこもりしんじ)」などとよばれているもの。鎌倉時代の文献や室町時代の古記録「足利季世記(あしかがきせいき)」にも残る古くからの神事です。 西宮戎神社 南門 九日の夕…
先にも書いたように手元に今宮戎神社の写真が2枚しかなく、しかもほぼ同じ角度から本殿を撮影したもので実質的には1枚・・。関係のない写真と余談の部分が増えますがすいません。 十日えびすの話です。一月十日に行われ、今でこそ西宮戎神社の「福男選び」や…
笹と商売繁盛は直接関係があるように思えませんが、えびす神が持つ「釣り竿」、「竿」も「笹」も「たけかんむり」の字で、魚だけでなく富や福も釣り上げるところから「笹」が連想されたのかと考えましたが、「笹もってこい」の笹は葉がついていて釣り竿とは…