武士による「無礼討ち」というものが認められていた時代です。
屑屋は真っ青になり、ひれ伏して非礼を謝りますが、若侍の怒りは
「お腹立ちはごもっともだが、取るにも足らぬ町人を手討にしたと
ところが若侍は仲裁に応じるどころか、余計に怒りだし、今度はお武
最初は相手にせず、断っていたお武家ですが、若侍のあまりのしつ
今なら、車内(舟内)のトラブルで渡し舟大幅遅延、といったとこ
舟の上では、周りの乗客が野次馬根性丸出しで、どっちが
そうこうしているうちに舟は起点の桟橋近くまで戻ってきました。
若侍は、さあ勝負だとばかり、舟から桟橋に飛び移りますが、お武
見る見るうちに舟は岸から離れます 桟橋には置き去りにされた若侍が一人・・。
慌てて「卑怯者、もどってこい」と叫びますが、当のお武家は、「これがすなわち巌流島(がんりゅうじま)の計略じゃ」
周りの乗客は拍手喝采、取り残された若侍に向かってはやし立て、からかいます。すると、若侍やにわに裸になると短刀を口にくわえ、川に飛び込みました。
舟縁に浮かび上がった若侍に、お武家は「欺かれたのを無念に思い、ここまで泳いで舟板穴をあけて沈めに参ったのか?」
すると若侍、「なぁに、さっきの雁首を探しに来た」
江戸時代のたばこの話はここまで。次回は明治の煙草宣伝合戦をご紹介します。