おっさんの街歩き(忠敬に憧れて)

首都圏周辺の見て歩きや気になった本やドラマなどについて語ります

えんま異なもの味なもの5

さて、太宗寺の閻魔堂の照明スイッチボタンを押してみます。

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照明ON 提灯四張の奥に赤いお姿が浮かび上がります

閻魔大王」と書かれた提灯の奥に、赤い顔の輪郭が浮かび上がりますが、金網から遠いと見づらいですが、近くに寄ってのぞき込むと、5Mもあるお像ですから迫力があります。(残念ながら、正面の御姿はうまくピントが合わず、ここでご紹介できる写真ではありませんでした)これだけでも、小さい子供に見せたら泣き出すレベルですが・・

もっと怖いのが左に置かれた奪衣婆の像です。

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閻魔さまと奪衣婆のツーショット

閻魔さまが恰幅良く目を見開いている姿は、恐ろしさの中になんだかユーモラスな感じもするのですが、あばら骨の浮いた、青白い奪衣婆の姿は、子供に見せたらトラウマになって夢に見そうなほどです。

閻魔堂の横には、これらの像についての案内板が置かれています。

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閻魔さまと奪衣婆についての解説

それによると、奪衣婆像は明治になってからの制作と伝えられています。こちらも240CMあって、上の写真では見づらいですが、右手に亡者からはぎ取った衣が握られているとのこと。説明の最後に書かれた、「衣をはぐところから、内藤新宿の妓楼の商売神として・・信仰されました」というくだりには、ついニヤけてしまいました。

太宗寺に行かれた際には、最初にご紹介した銅造の地蔵菩薩像や閻魔・奪衣婆像の他、三日月不動尊布袋尊像や切支丹灯籠なども見ることができます。

太宗寺の項はここまでですが、次回はすぐ近くの正受院をご紹介します。