ドラマ「家康、江戸を建てる」で、佐々木蔵之介さんが演じていた、大久保藤五郎(忠行/主水)は、家康が三河にいた頃からの家来ですが、ある戦いで負傷・落馬したことがもとで歩行が不自由となってしまいます。そのため、侍として戦場に出ることができなくなりましたが、彼には家康お気に入りの餅、お菓子を作る才能がありました。
家康の菓子司、今でいえば徳川家御用達のパティシエの役割を務めたわけです。その藤五郎に、江戸の上水工事を命じたのは1590年のことでした。
彼が水源地として目を付けたのが、今の吉祥寺駅南の南にあった七井之池と呼ばれる池です。池の底の七か所(七は多数、の意味かもしれませんが)からの湧水が豊富であったことからその名がついたものと思われます。
七井之池、現在の「井の頭池」にあたります。この項、まだまだ続きます。