おっさんの街歩き(忠敬に憧れて)

首都圏周辺の見て歩きや気になった本やドラマなどについて語ります

山は流れてどこどこ行くの6

一茶双樹記念館の向かい側には、「杜のアトリエ黎明」という施設があり、洋画家の故笹岡了一、故秋元松子夫妻ゆかりのアトリエを市が寄贈を受け、流山の芸術文化活動の起点とすべく整備されたものです。

f:id:tadakaka-munoh:20210628224632j:plain

杜のアトリエ黎明 入口近くの案内板

ここにも、秋元さんがでてきますが、双樹の子孫で分家筋にあたる家系のようです。

松子さんの父親である酒汀も俳人かつ、芸術肌の人物だったようで、明治期の日本画家、菱田春草を厚く支援していました。一茶双樹記念館の枯山水の庭に対して、こちらは洋風の建物と庭が迎えてくれます。

f:id:tadakaka-munoh:20210628225246j:plain

アトリエ黎明の庭

記念館、アトリエとも無料で公開されていて、一茶の活動を支えた双樹の末裔の矜持を感じます。

さて、記念館とアトリエの間を通る道「天晴通り」は、北に進むと「万上通り」に名前を変えます。

キッコーマン流山工場があり、ここで「マンジョウみりん」を製造しているのですが、工場の壁はなまこ塀を模した感じです。

そして、その壁に流山とみりんの歴史を語るパネル展示がなされていて、ここを通るだけでも流山とみりんの歴史を知ることができます。

f:id:tadakaka-munoh:20210628230202j:plain

明治期の流山の様子を描いた画 江戸川?を外輪船が・・

f:id:tadakaka-munoh:20210628230436j:plain

万上みりんの現存する最古のラベルだそうです

この道を更に進むと、近藤勇陣屋跡、閻魔堂、浅間神社富士塚などがありますが、今日のところはここまで。