富士講の祖、角行と、中興の立役者の一人、身禄がともに駒込のあたりに墓があるのには何の縁があってのことなのかはよくわかりません。
数ある富士講の中でも、もっとも古いものの一つといわれる拠点が、駒込富士神社です。駒込の地と富士講は縁が深いようです。
この富士神社も他の浅間神社も、祭神は木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)。父神は山の神の総元締である大山津見神(オオヤマツミノカミ)、夫はアマテラス神の孫の瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)です。木花咲耶姫は火中で出産したことから、安産や子育ての神としても知られます。
また、「コノハナ」は桜の花を意味するので、「桜の花の咲くように咲き栄える女性」をあらわしています。美しさと儚さの女神さまですね。
ここの神社のお話に戻ります。神社に入ると急な階段があり、階段の左右には石に赤い文字が書かれています。この階段が富士山の登山道にあたります。
駒込富士神社の話、続きます。