鷺草伝説を調べていて、世田谷区の花が鷺草だというのを知りまし
九品仏浄真寺境内には鷺草園があり、8月の上旬に白い花が見られ
鷺草はラン科の湿地性の多年草、一方の鷺は湖沼や湿地、水田
そこから考えると、世田谷周辺は低湿地で
世田谷の地名も、瀬戸の谷が由来といわれています。瀬戸とは、元
何度か浄真寺を訪れていますが、何となくしっとりした感じがする
さて、浄真寺は、本堂の真向かいに上品(じょうぼん)堂、その左右に下品(げぼん)堂と中品(ちゅうぼん)堂の三つのお堂にそれぞれ三体の阿弥陀如来を祀っています。
印相の異なる九体の阿弥陀仏を祀るのは、おそらくこのお寺と、京都加茂の浄瑠璃寺にしか見られない様式です。
仏像好きだけでなく、本堂の周りの縁から座って庭園を落ち着いて見られるところもいいですね。
このお寺には、「お面かぶり」として知られる行事があります。念仏を唱える行者の臨終に、極楽浄土から阿弥陀如来が二十五の菩薩を従えて上品堂から本堂に向かって練りあるく、というものです。三年に一回の行事で、昨年コロナ禍で今年5月にに延期されていたのですが、残念ながらコロナ禍が収束せず、中止が決まりました。
早く平穏な日々が戻り、こうした行事が行えるようになってほしいものです。
次回は世田谷城(豪徳寺)の周囲をご紹介します。