おっさんの街歩き(忠敬に憧れて)

首都圏周辺の見て歩きや気になった本やドラマなどについて語ります

想いを寄席る4

四人いた弟子のうち、一番弟子、すなわち草々の兄弟子にあたるのが「草原」(そうげん:桂吉弥さん→バリバリの落語家です)。落語をよく知っていて稽古では上手に話せるのですが、高座に上がると噛み噛みでさっぱり・・、三年前の一件以降落語家をやめ、ディスカウントストア「おとくや」でサラリーマンをしています。

「四草」(しいそう:加藤虎之介さん)は斜に構えてずる賢そうで、ひと癖ある末の弟子、つまり四番目の弟子です。同じく落語家をやめ、天狗座近くの中国料理店「延陽伯」(えんようはく)に住込みで働いています。ちなみに、この「延陽伯」は、上方落語が江戸に移植され、「たらちね」としてよく演じられる演目です。

落語家 楽屋再現(池田らくごみゅーじあむ)

喜代美と草々は、草原ら他の弟子が戻ってくれれば、師匠も落語に復帰してくれるのではないかと説得して回った結果、ついに草原・四草は再び落語家に復帰します。

復帰の手始めに、弟子達でで落語会の開催を計画するのですが、草若の息子、小草若は父親に憎しみを抱いているらしく非協力的です。と、今日のところのあらすじはここまでで、上方落語について・・

このドラマの中で「師匠」とか「トリ」という言葉は使われるものの、「真打ち」という言葉は出てきません。これは東京と異なり、上方落語には「前座」「二つ目」「真打ち」という制度がないのです。そのため新たに名跡(◯代目▲□)を名乗る時には「襲名披露」がありますが、「真打ち昇進披露」はやりようがありませんね。

「前座」という言葉は使われるものの、文字通り最初に演じる噺家を指す言葉で、東京のように落語家としての階級を示すものではないのです。

ちりとてちん」と上方落語の話が続きます。