おっさんの街歩き(忠敬に憧れて)

首都圏周辺の見て歩きや気になった本やドラマなどについて語ります

想いを寄席る6

上方落語四天王」の一人、故米朝師匠の一番弟子といえば(内弟子としては)、「爆笑王」故桂枝雀師匠(二代目)です。佐高信さんの「子弟 教育は出会いだ」には、木下恵介山田太一、井筒親方ー逆鉾など24組の師弟関係をから「本当の教育とは」を考察していますが、その中で米朝ー枝雀の師弟についても紹介されています。

その中に印象的な一文がありました。

てなもんや三度笠』などの作家、香川登枝緒は、米朝をタイプの違う弟子たちを輩出させた松下村塾吉田松陰になぞらえている。この師でなければ、枝雀は育てられなかっただろう。

ちょっと話が変わりますが、池田市にある「落語みゅーじあむ」では、毎月第二土曜日に「落語みゅーじあむ寄席」が開かれています。8月12日にこの落語会のトリを務められたのが桂米左(かつら よねざ)師匠でした。

当日1500円前売1000円で落語三席が楽しめるイベントです

上の写真では「お楽しみ」とありますが、これは演目の題名ではなく当日まで出し物を知る、ということ。ちなみにこの日の出し物は「宿屋仇」(やどやがたき)、江戸落語では「宿屋の仇討」といわれる演目です。「ちりとてちん」では喜代美が祖父の形見の「愛宕山」の落語のテープ(これが草若師匠が若狭で落語会を行った時のもの)、を繰り返し聞いていましたが、私も車で米朝師匠の「宿屋仇」を何度も聞いておりました。

米左師匠は米朝師匠の十九番弟子(全部で21人)だそうですが、師匠譲りの端正な語り口を楽しませていただきました。(一緒に行った家内は、「あ、あれ、ああいう話だったんだ」と車で聞いていたはずの落語に認識がありませんでした・・)

その米左師匠が、笑福亭鶴瓶師匠の弟子の「べ瓶」(べべ)さんのyoutubeに出演されておられました。べ瓶さんは「【落語の東西】笑福亭べ瓶でっせ」というチャンネルで色んな落語家さんと対談等されているのですが、その中の「上方四天王の真実・桂米朝一門の真実」と題して米朝師匠について語っておられました。

というところで本日のところはここまで。(ちりとてちんの話ができませんでしたが)続きは次回で。