おっさんの街歩き(忠敬に憧れて)

首都圏周辺の見て歩きや気になった本やドラマなどについて語ります

伊能忠敬を育てた町 佐原3

ようこそのお運び厚く御礼申し上げます。佐原の話まだ続きます。

 

佐原の街には多くの橋が掛けられています。街なかを水路となる小野川が流れているので、通行を考えると当然ですが、そのうちの一つが伊能忠敬旧宅前の樋橋(とよはし)、別名をじゃーじゃー橋といいます。

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伊能忠敬旧宅の中から眺める樋橋(じゃーじゃー橋) 普段はこんな感じですが

レトロな雰囲気はあるものの、普通の橋のように見見えますが…

旧宅の川向いにある伊能忠敬記念館に向かって橋を渡ろうとしたところ、じゃーじゃーと音が!

一旦戻って橋を横から眺めると、橋から水が流れ落ちて、じゃーじゃー音をたてているのでした。橋から水が流れ出す光景は独特のものがあります。

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橋から水が!

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アングルを変えて(橋の手前が遊覧船船着場)


この橋、元々は大きな樋、つまり川の東岸から西岸(江戸時代は西側に水田があったそうです)に佐原用水(旧宅の中を流れています)を渡すためのものでした。用水路の一部だったんですね。

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伊能忠敬旧宅の写真を見直すと、確かに水が流れています

元々は樋を川に渡して水を通していたのが、そのうちに人が通るようになり、橋となったものだそうです。橋から水が川に流れ落ちる音から「じゃーじゃー橋」の名前となりました。昭和時代にコンクリート橋となった後、今から30年ほど前の1992年に現在の橋となりました。日中の30分に一度、橋から水を流していて、その音は訪れる人を楽しませています。

本日もお付き合いいただきありがとうございました。