ようこそのお運び厚く御礼申し上げます。
前項で近藤勇や新選組を取り上げました。当初、沖田総司のことも触れないと、と思っていたのですが、すっかり忘れていました。鳥羽伏見の戦いではすっかり体調を崩していた(労咳、今でいう結核を患っていました)彼は、甲陽鎮撫隊に参加しようとしましたが行軍に耐えられる身体ではなくなっていました。
千駄ヶ谷の植木屋、柴田平五郎の離れ座敷で療養していましたが、死の間際には植木屋の庭に現れた黒猫を斬ろうとしてそのたびに失敗し、己の衰えを嘆いていたとも。
その沖田が亡くなったのが、近藤斬首の約一か月後の5月30日。近藤の処刑のことは知らされていませんでしたので、死ぬ前日まで近藤からの便りを待ち、気にかけていたといいます。
さて、黒猫の話が出ましたが、今回の題名は「白猫~」。沖田総司終焉の地、今戸神社は今戸焼という焼き物の発祥の地としても知られます。
上の写真の鳥居の根元に招き猫が描かれていますが、今戸神社は、招き猫発祥の地といわれるうちの一つです。今回は招く白猫、招き猫についてゆかりの地をいくつかご紹介していきます。