ようこそのお運び厚く御礼申し上げます。
東京港区にある愛宕山は、東京二十三区内の最高峰(天然、自然地
落語の「愛宕山」は京都の愛宕山への道中のやりとりのお話ですが、標高は924m。東京の愛宕山を舞台にすると、すぐに噺が終わってしまいそうです。
港区の愛宕山上にも愛宕神社が祀られていますが、この神社は火除けをはじめとする防災の神様です。そのため、慶長八年(1603)に、徳川家康の命により祀られました。江戸の街を建設するにあたって、防火・防災を願ってのことでしょう。(願いもむなしく火事と喧嘩は江戸の華、となってしまいましたが・・)
山の東側(新橋駅方面)の階段は「出世の階段」として知られていますが、この項ではそこには触れません。(いずれ別の機会に・・)
一方で、山の西側、神谷町や虎ノ門ヒルズのある桜田通り方面から向かうと、愛宕山の下をくぐるトンネル「愛宕隧道」が設けられています。
隧道の全長は76.6メートル、道路幅は9メートルあるものの、両脇の歩道が2.5メートルずつ、真ん中の車道は4メートルしかありません。そのため、このトンネルは一方通行で、写真の手前から奥には車では進めません。
トンネルの左側に「愛宕神社参道」の看板と階段が見えますが、参道の看板の下にもうひとつ看板があって、山の上に愛宕神社の他に何かあるようです。
この項では、愛宕山山頂にあるもう一つの建物、「NHK放送博物館」とラジオ・テレビの歴史についてご紹介していきたいと思います。