今回ご紹介する「小村井香取神社」の最寄り駅は「小村井(おむらい)」駅。あまり耳慣れない駅名かもしれませんが、東武亀戸線の駅です。
南側にある鳥居越しに、すでに梅の花が主張しています。
香取神社の東側に三千三百坪(東京ドームと同じくらいの大きさ!)の「小村井梅園」がありまそたふが、残念ながら明治四十三年(1910)の洪水ですべての梅が水没により枯れ、梅園も閉園となりました。
香取神社の宮司さんがこの「梅屋敷」を偲び、神社の境内に「香梅園」が作られたのが平成六年(1994)のことでした。
この香梅園には85種120本の梅が植えられています。決して他の梅林と比べて面積も狭く、樹の数が多いわけではありません。しかし、樹木の植えられた密度が高いのと、が高く上に向かって伸びていることから、他に引けを取らない花の質量感が味わえます。
また、枝垂梅も多く、いくつかの樹が連なって枝垂れている様も見ごたえがあります。
こんな素敵な梅園を作られた宮司さんに感謝しつつ、神社に参拝も済ませました。
さて、このあたりは他にも「梅屋敷」と呼ばれた場所があり、神社から亀戸天神までの間(両者間は800Mくらいの徒歩圏内です)に渡る北十間川沿いには「梅屋敷跡」(やはり明治終わりの洪水で梅が全滅し廃園)の石碑と案内板も建っているようです。⇒そちらはまだ訪れていません。
梅巡りをコース化するなら、亀戸駅⇒亀戸天神⇒梅屋敷跡⇒香梅園⇒小村井駅というコースが散歩の距離としてもいいかもしれません。
都内の梅の名所、三か所をご紹介させていただきました、梅の季節もあと少し、香りと花を楽しんでいただければと思います。最後までお読みいただき、ありがとうございました。