おっさんの街歩き(忠敬に憧れて)

首都圏周辺の見て歩きや気になった本やドラマなどについて語ります

眠れる種子3

古代蓮会館のエレベーターで2階へ。2階というよりそのまま展望台という方がしっくりきます。
ハスの花が咲き誇る池の情景が眼下に、という絶景を期待するとあてが外れます。いくら古代蓮の花が大ぶりで数が多いといっても、その周りの葉の大きさと数には敵わないので、圧倒的な緑の中に点々と花が散らばっている感じです。

ハスの咲き誇る絶景と思いきや・・葉の群生
しかし、ハスの時期と重なってここから見るべき景色は「田んぼ」。といっても単なる田園風景ではなく、田んぼをキャンバスにした絵画、「田んぼアート」です。
wikipediaによると、青森県田舎館村で村おこしの一環として平成5年(1993)に村役場の裏手の田んぼで開始されたのが始まりで、平成二十二年(2010)以降は日本全国に広まり、現在国内では北は北海道から、南は鹿児島県まで26ヶ所で田んぼアートが開催されているそうです。
行田の田んぼアートは、平成二十年(2008)から始まったといいますから、全国的になる少し前ですね。
どうせやるなら世界一を目指そうと、ギネスワールドレコーズにかけあい、平成二十三年(2011)に田んぼアートのカテゴリを作ってもらって取り組み、実際に世界一の認定(記録2万7195平方メートル)を受けたのは四年後、平成二十七年(2015)のことでした。それ以降も同じ規模で精緻な作品が造られています。
私が見に行った令和元年(2019)の田んぼアートはこちらです。

令和元年(2019)の田んぼアート 遠い昔のようです・・

同年9月から開催のラグビーワールドカップの日本代表三人の姿が圧巻でした。もう一面がこちら。

令和元年らしいアートでした
ちょうどこの展望台がベストポジションになるように計算され作られた田んぼアート、過去には「のぼうの城」(平成二十四年・2012 物語の舞台となった忍城行田市にあります)や、「陸王」(平成二十九年・2017 これも行田市の足袋製造会社が舞台でした)なども画題にとりあげられましたが、今年のテーマはアニメ「アオアシ」だそうです。サッカーのJユースを扱った漫画が原作で、現在NHKで放送中とのことですが、残念ながら見たことがありません。しかしサッカー熱の高い埼玉県らしいテーマなのかなと思います。田んぼアートは10月中旬まで見られるようですが、ハスと併せて見られるのはあと一か月弱。是非早起きしてハスと田んぼの両方をご覧になることをお薦めします。
以上でハスの話は終わりです。最後までお読みいただきありがとうございました。