6月9日(新暦 旧暦では5月4日)、品川・横浜の両駅に以下のような文書が掲示されました。
来る五月七日よりこの表示の時刻に日々横浜並に品川ステイションより列車出発す。
乗車背むと欲する者は遅くとも此表示の時刻の十五分前にステイションに来たり、切手買入其他の手都合を為すべし。
「此時間」は後述する時刻が本文に記載されていて、6月12日(旧暦5月7日)の仮営業初日は、一日ニ往復で運行しました。
一番列車は横浜発午前8時→品川到着8時35分で、折返しの出発
翌日からは六往復に増便、最初のうちは品川〜横浜間の途中に駅は
仮営業とはいっても、座席(列車)も「上等」(運賃片道1円50
一部運休区間のある「通常営業」
仮営業時に明治天皇がすでにこの路線を利用されています。8月15日、天皇乗船の軍艦が、波浪のため品川に入港できなくなりました。そのため、横浜港で船から降りた後、横浜から品川まで汽車に乗り、そこから皇居に戻るというハプニングが発生したのです。正式開業時に初めて列車に乗ったものと思っていましたが、非公式でも開業2ヶ月前にすでに乗車があったとは驚きです。