本来であれば、「線路は続くよ東京までも」の続きなのですが、22日に港区郷土歴史館で12月18日まで開催の特別展「鉄道開業150周年 人物で見る鉄道の開業」を観てきました。
9月末から10月2日までブログの「蒸気機嫌で乗り乗り」のところで、新橋~品川間の海上に線路を通した「高輪築堤」のお話を紹介しました。が、この部分の資料写真が一切手元になく、紹介しながらも「これじゃイメージ掴み辛いだろうなぁ」と思いながら書いていたのですが、今月14日から始まったこの特別展で、「高輪築堤」の遺構など、写真が載せられるようになりましたので、追記の形でご紹介したいと思います。
(今回ご紹介する写真はすべてこの展示の撮影可能ゾーンで撮影し、歴史館のルールに基づき、トリミングを行わず、そのまま掲載しています)
高輪築堤を蒸気機関車が走る浮世絵も旧新橋停車場の資料館で拝見したのですが、残念ながら館内撮影禁止のためご紹介できなかったのですが、今回の展示では撮影可能ゾーンに展示がありました。
絵の手前に人力車や馬車が描かれ、画面中央を蒸気機関車が横切っていますが、その手前と奥に品川の海が描かれ、機関車は石垣が積み上げられた堤の上の線路を通っています。また、列車四両目あたりの下、堤の間に船が通る様子も描かれています。
ジオラマ展示では、海側から機関車と陸の民家を拝したものもありました。
また、鉄道開業時の乗客一覧の展示もありました。大隈重信・西郷隆盛についてはご紹介済ですが、6両目にまだ官吏であったころの渋沢栄一の名前も見られます。
現在、築堤は高輪周辺の開発と併せ、保存のための工事を行っているようですが、早く復旧した姿を公開してもらいたいものです。
また、資料館のエントランス脇には築堤の石材や木の杭なども展示されていてなかなか貴重なものを拝見できました。
今回は、話を戻して高輪築堤の補足を行いましたが、次回からまた東京駅開業の話に戻ります。