開催されなくなっても、枚方(ひらかた)=菊人形を印象付けている「ひらかた大菊人形」の原型は明治四十三年(1910)の10月15日からスタートした「香里遊園地」での菊人形展です。
ちなみにこの開催日は京阪本線の天満橋~五条駅の開業日でもあり、それに合わせて秋の行楽の目玉として開催されました。
「香里遊園地」はひらかたパークのある「枚方公園」駅より2駅大阪寄りの「香里園」駅の東側にあった遊園地で、翌年もこの地で菊人形が開催されました。が大正元年(1914)から、ひらかたの地に場所を移します。それ以降戦争の影響で開催中止となった2年間を除き続けられてきました。(場所に関しては大正時代に4年宇治、戦後3年千里山で開催されたことがあります)
昭和三十九年(1964)にNHKで今でいう大河ドラマ「赤穂浪士」が放映されると、その年の菊人形もその題材を取り上げ、昭和六十二年(1987)以降はほぼ大河ドラマをテーマとしてドラマの場面を切り取って展示しています。
2023年の菊フェスティバルでも、大河ドラマ「どうする家康」のシーンが展示されていますが、猛暑により今年は菊の生育が悪かったようで、開催直後の展示では緑の部分が目立ちました。
が、11月4日にはそれぞれの会場の人形で「菊の入れ替え」が行われるとのことですので、終盤には菊花も咲き揃った人形を見られるのではないかと思います。伝統ある「大菊人形」を受けついだ、市民ボランティアの菊人形、今後も頑張って続けて欲しいものです。菊人形の項、以上で終わりです。最後までお読みいただきありがとうございました。