おっさんの街歩き(忠敬に憧れて)

首都圏周辺の見て歩きや気になった本やドラマなどについて語ります

嗚呼、黄昏のとんぼよ何処へ2

日曜は上野方面へ。この時期は合格祈願の学生で参拝の列が続くのに加え、2月8日からスタートした(~3月8日)「梅まつり」が開催中です。梅園の梅は今が見ごろ、境内に続く坂のうち「女坂」の梅は遅はこれから見頃になりそうです。

湯島天神境内 梅が見ごろ

この時期は合格祈願でも賑わいます

続いて不忍池を経て上野公園に向かいます。春を過ぎると蓮の青々とした大きな葉が水面を覆い、初夏の午前中はピンク色の花で彩られますが、この時期の池はちょっと殺風景。が、飛来しては羽を休めるユリカモメが心を和ませてくれます。

不忍池にはゆりかもめが多数飛来

上野公園も桜の季節にはまだ早いものの、三連休と公園内でイベントがあって中々の賑わい。上野東照宮の「冬ぼたん園」(〜2月25日まで)に向かいます。

冬ぼたん展 「わらぼっち」が特徴的

寛永寺五重塔と冬ぼたん

ぼたんは通常5月に見頃を迎えますが、花の少ないお正月の時期に縁起物として咲かせています。写真のように「わらぼっち」という覆いで寒さを防いでいます。(現在では装飾的な意味合いが強くなっているそうですが)

また、東照宮のすぐ側に寛永寺五重塔があって、ぼたんや梅を併せて「映える」写真が撮影できました。

五重塔+冬ぼたん+紅梅

続いて向かったのが上野公園の北西端のあたりにある「旧東京音楽大学奏楽堂」です。明治二十三年(1890)に建てられたこの建物は、日本最初の西洋式音楽ホールとされています。

上野公園内に移築された旧東京音楽大学奏楽堂

もとは現在の東京芸術大学構内にあり、老朽化で建替えの際、取壊し→明治村移築の計画などの紆余曲折を経て、最終的には台東区に譲渡、昭和五十九年(1984)に上野公園内に移築され現在に至ります。

毎週日曜に東京藝術大学の学生さんの演奏会が開催されます(1・3週はチェンバロ、2・4週がパイプオルガン 5週は開催なし)奏楽堂通常の入館料300円のみで2階にあるホールでの演奏が楽しめます。

芸術大学生の演奏会が行われるホール 正面にオルガンのパイプが並びます

 この日は第2週なのでパイプオルガン。演者は今春に修士課程卒業される方で、今回の演奏が最後になる旨、曲間の挨拶でおっしゃっていました。合間に曲の紹介を挟みながら5曲を披露、彼女は最後の奏楽堂演奏を終えました。

後1ヶ月とちょっとで、上野は桜の園としてまた多くの人を集めることになりますが、晩冬・初春の上野公園もまだ楽しみがいっぱいです。今月もう一つ三連休があります。新橋・上野とも近場で楽しめる場所をお探しの方は候補に加えられてはいかがでしょうか。

次回からはもとの鴻池の話(酒造りの行程の続き)に戻ります。