江戸三閻魔と呼ばれているのが、この項の4・5回でご紹介した新宿の太宗寺、杉並区新高円寺の華徳院、西巣鴨の善養寺(横綱の松のある小岩のお寺とは別です)の閻魔さまです。太宗寺については江戸時代から場所が変わっていませんが、他の二寺院は江戸時代はそれぞれ浅草蔵前、下谷坂本(現在の上野公園のあたり)から現在の場所に移転しています。
華徳院は、丸ノ内線新高円寺駅から歩いて3分くらいの場所にあります。
新高円寺から杉並区の教育委員会は、区内の各所に文化財案内標示板を置いていて、その都度目を向けるとなかなかためになります。
華徳院は大正に墓地を先に移転し、昭和初期に本堂を再建されたと書かれています。新高円寺から高円寺の周囲には、明治末期から大正時代に江戸の中心地であった浅草上野等からこの場所に移転した寺院が数多くありますが、華徳院もその一つですね。
門から入り、まっすぐ進むと右側に本堂がありました。
お堂の中に入ると、真正面に閻魔さまのお姿が見えました。こういう本堂の真ん中に閻魔さまが祀られているのは、ちょっと珍しい気もします。
お賽銭を置いて、手を合わせた後、右側にもう一部屋あって、絵がかけられています。右の部屋を見てみると・・続きは次回に