おっさんの街歩き(忠敬に憧れて)

首都圏周辺の見て歩きや気になった本やドラマなどについて語ります

いい富士 観たか 縁むすび8

今回ご紹介する富士塚は「音羽富士」、護国寺の境内にある富士塚です。

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護国寺仁王門

護国寺はまた改めて紹介したいと思っているので、詳しくは触れませんが、「他抜きつ抜かれつ」の項でご紹介した、五代将軍綱吉の生母、桂昌院祈願寺です。富士塚浅間神社を一緒に祀るので、神社の境内にあるのが普通ですが、都内で唯一お寺の境内にあるのがこの音羽富士だそうです。←と書いてある記事をいくつか見かけましたが、実際にはもう一つ、江戸川区にある安養寺にも富士塚があるようです。

仁王門を右奥へ進むと鳥居が見えます。広大な護国寺の境内は、奥に進むほど小高くなっていますが、その斜面をうまく利用した印象です。鳥居の手前には橋が設けられ、更にその手前に、「富士塚」と彫られた石碑があり、鳥居をくぐって先に進みます。

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音羽富士 手前右に「一合目」の石碑が見えます

高さは7M、手すりがないため、これまでご紹介してきた富士塚に比べるとちょっと不安定です。勾配は最初は緩やかですが、上に登っていくほど険しくなっていきます。

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少しずつ上へ、頂上を目指します

頂上に見える浅間神社の祠を目指して進み、山頂に到着。この周辺には溶岩と思しき岩がゴロゴロあって、富士塚らしさが出ています。

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山頂にある浅間神社の祠

この富士塚が築造された時期の詳細は不明ですが、「一合目」の石碑に刻まれた文化14年(1817)前後だと思われます。

護国寺の本堂や多宝塔なども見どころですが、そのあたりのご紹介はまたの機会に。

音羽富士については以上です。富士塚の紹介、続きます。