おっさんの街歩き(忠敬に憧れて)

首都圏周辺の見て歩きや気になった本やドラマなどについて語ります

蘭学ちょっと始め

ようこそのお運び厚く御礼申し上げます。

隅田川にかかる白髭橋の西側、台東区橋場の一角に、住宅に囲まれた築地塀の一角があります。一見お寺のようにも見えますが、こじんまりとしてお堂の建てられるほどの広さはありません。

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鉄の扉に閂がかかっています

鉄の扉には閂があって、門の手前に案内板が立っています。

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「中に入ってお参りできます」の文字が

案内板には、「平賀源内墓」とあって、国指定史跡に指定されています。伊能忠敬のお墓もそうでした。案内の後半にも書いてあるように、安永八年(1779)十一月に誤って殺傷事件を起こし、小伝馬町の牢内で病死しました。その後、この場所にあった総泉寺に葬られました。お寺が昭和初期に板橋に移転した後も、このお墓だけは、当初のこの場所に保存された、とあります。

さらには、旧高松藩松平家の当主によって、この築地塀が整備されたようです。

この項では、平賀源内とその友人の杉田玄白をはじめとする同時代の蘭学者などについて取り上げていきたいと思います。