おっさんの街歩き(忠敬に憧れて)

首都圏周辺の見て歩きや気になった本やドラマなどについて語ります

自由な明日は、芦屋で光三昧

ようこそのお運び、厚く御礼申し上げます。

大阪に単身赴任の辞令が出たとき、いくつ目かに思い浮かんだのが、(最初ではないです)「芦屋の旧山邑邸を見に行ける!」というものでした。正確には「旧山邑邸」という固有名詞は出てこず、「芦屋のアレを見に行ける!」と思ったのですが。

話は一年さかのぼって昨年の7月、「名建築で昼食を」(このブログでは第二弾「大阪編」開始前に触れました)の第二話で紹介された、池袋にある「自由学園明日館」(じゆうがくえん みょうにちかん)を見に行きました。

見学料は建物のみ500円、喫茶付き見学800円

大正十年(1921)に女学校として開校された「自由学園」の校舎となったこの建物を設計したのは、フランク・ロイド・ライトとその弟子遠藤新(えんどう あらた)。

幾何学的なデザインは独特な印象を与えます

当時、この建築家の名前は、旧帝国ホテルの建築設計者であり、そのホテルの玄関を犬山の明治村で見たということと、漫画「ギャラリー・フェイク」の中に登場したことくらいしか知りませんでしたが、この明日館を見学してすっかり魅了されました。そして明日館で紹介されていた、ライト建築の日本に現存する数少ない建物のうちの一つが、この芦屋の「旧山邑邸」(現・ヨドコウ迎賓館)だったのです。

この項では、ライトが日本にやってきたときのエピソードや、明日館と旧山邑邸について(明治村は云ったことあるものの、直近がもう20年近く前で、手元に写真がなく、並行してご紹介できません)ご紹介していきたいと思います。