生き物を憐れみ大事にすることが、野犬の増加を生み、犬の収容所
私的に犬を飼うと、粗末に扱ったりすれば「処罰される」リスクが生じます。それを避けるため、犬を飼うのを止め解き放たれ、町や村で繁殖・増加していきます。その結果、今度は腹をすか
また、
更には傾奇者(かぶきもの)の犬食も取り締まったため、犬は減少する要因を失いました。犬小屋の建設は、野犬対策・繁殖対策もあってのことですが、当然のことながら犬の
ちなみに三代将軍家光が亡くなった時の、幕府の財産として残されたのが500万両あったと言われています。四代将軍家綱の時代、明暦三年(1657)に江戸市街の6割が消失した「明暦の大火」が発生しました。江戸城の天守閣は再建は中止しましたが、本丸の再建費用だけで100万両がかかっています。家綱の代でその財産は100万両余りに減少しましたが、犬小屋に年間数十万両の支出を行い、綱吉は朝廷や寺社にも多額の支出を行ったため、更に幕府の財政は悪化していきました。そこに天変地異などの発生が拍車をかけるのですが、それについては次回で。