ようこそのお運び、厚く御礼申し上げます。
さて、10月3日からスタートしたドラマ10「大奥 Season2」、今週第14回が放送されました。Season2だけでいうと、第4回目がもう放映済ということですね。(スタート時期にこの項も始めるつもりでしたが、上方落語の話が長くなってしまいました・・)全何回なのか公表されていませんが、Season1が10回だったので2も10回と考えるのが妥当でしょう。
Season2の前半は「医療編」後半は「幕末編」と銘打たれていますが、ここでは「医療編」の登場人物に関わる場所などを紹介しながら史実もたどっていきたいと思います。
(お墓の写真が多くなってしまいますがご容赦ください)
「医療編」の中心となるのが、村雨辰剛さん演じるオランダ人との混血児「青沼」。当然架空の人物ですし、モデルとなる人物もいないので関わる場所は江戸(東京)近辺には存在しません。男女逆転や混血、そして医師ということを踏まえると、時代は異なるものの、シーボルトの娘、楠本イネのイメージはあります。
実在の人物で中心となるのは、鈴木杏さんが演じた「平賀源内」と松下奈緒さん演じる老中「田沼意次」です。
平賀源内については過去このブログでも「蘭学ちょっと始め」の項で取り上げましたが、壊れたエレキテルを修理・復元し、新たに数台制作したことで知られています。
Wikipediaでは「本草学者、地質学者、蘭学者、医者、殖産事業家、戯作者、浄瑠璃作者、俳人、蘭画家、発明家。」と紹介されていますが、オランダ語は読み書きできず、洋書を入手してはオランダ通詞に読み分けさせて意味を理解していきました。
その耳からの知識でエレキテルの原理を理解し、修理・制作できたのですから相当な才能を持った人物だったのでしょう。ここでは源内や田沼意次が目指した世界観をドラマと史実から紹介していきたいと思います。